VOL / PRODUCT 001

STAND

FOLKJOEオリジナルプロダクト“STAND”

オンラインなにがしが急加速して日常化している。買い物などはもちろんのこと、動画観賞、ビデオ会議、LIVE配信、スマホを見る日常はこの数カ月であきらかに増しているように思える。一方でデジタルと対比したアナログが衰退するかと言えば、そうでもないという感覚も残る。手づくりという職人技術、しかも精巧なクオリティは、日に日に魅力を増して価値を創造している。機械大量生産では感じられない、素材美を感じる職人プロダクト。FOLKJOEファーストリリースとなる今回のプロダクト。あらゆる繊細な加工技術が必要とされる建具製作のプロでもあり、FOLKJOE運営スタッフでもある菅原良が手がけたオリジナルプロダクト『STAND』。

突板から見栄えの良い箇所を選定し、合板を作成する。撮影時製作に使用しているのはシナ突板。ベニヤ板と圧着させ合板にすることで、反り返りの無い丈夫な板へと生成する。ホームセンター等で市販されている合板もあるが、製品によっての細かな厚み調整や、素材選定を加味して、ゼロから合板を作成していく。

枠となる材料を生成する。最終的に貼り合わせたり研磨したりすることも計算し0.1ミリ単位で調整される材料づくり。この枠は、板の小口(切り口断面)を隠し綺麗に仕上げたり、板の小口部分に触れた時のやさしさを配慮して使用される。一般的には木材テープなども市販されてはいるが、枠の厚みなどをデザイン等によって変え、わざわざ製品に合わせ材料から生成するこの仕上げ方は、最終的な仕上がりの美しさで雲泥の差が出る。

最終的なカットをする際に断面が荒れない用、毛引きで筋を入れながらカットする。最終カットした断面の細部はノミやヤスリで仕上げる。とてもシンプルな形状ではあるが、キレイに仕上げるためには非常に細かい部分への注意が必要になる。材種の固さ、柔らかさにより起こりうるエラーなどを考慮して道具や手法を選び進めていく。

生成していた枠材の先端を45度にカット。細かい材料なので荒い作業は禁物だ。部材が整い最後の組み立て工程に入る。歪みが出ないようハタガネでしっかりと固定し接着する。木は、言わずもがな、動くという特性がある。湿度等によって大きく動きを出す木材は、使用する木の種類や部位を見定めて、下処理を施し、歪みや動きが出ないように仕上げる知識と技術が必要になる。塗装を施し、動きを抑えたり汚れ等を防止することも可能だが、木の風合いや肌触りなど自然素材そのものの色味や質感を存分に感じれるよう、あえて無塗装仕上げにて完成させた。使いながら日に焼け、出来事出来事の汚れや染みも付着していく。使い勝手だけを言えば便利とは逆かもしれないが、自然素材製品をそんな風に味わうのは、贅沢の極みではないだろうか。

今回プロダクトとしてリリースされるのは、枠材部分に、亜麻仁油などを原料に製造されるリノリウム材を使用したバージョンとなる。枠材生成工程にさらにひと手間ふた手間が加わり、独特なアクセントとしてデザイン。長時間の動画鑑賞や、ビデオチャットなどの際に使うスマホスタンドとしてはもちろん、写真やフライヤー、カードなどをディスプレイしておくインテリアとしても洗練された仕上がりとなった。製品右下にオーダーでネーム刻印することも可能。FOLKJOEオリジナルプロダクト『STAND』は先行して北上市のカフェ&コインランドリー『C.The Laundrette』さん、同じく北上市にあるスマホ等のガラスコーティングショップ『Hans』さんにて取扱中。 マイホームのリビング等でお気に入りの写真等をディスプレイしたり、ガラスコーティングでキレイになったスマホでお気に入りの映画やチャンネルを見る時に。視界に入るスタンドにこだわりを添えてみてはいかがでしょうか。FOLKJOEオンラインストア(https://folkjoe.official.ec)でも購入が可能。

Location:C.The Laundrette(北上市)、Hans(北上市)
PRODUCT:STAND
製作:FOLKJOE 菅原良

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